2016年5月22日(日) 松楠居にて
NPO法人和の文化研究会 定例総会
議事すべてに承認を受け、無事成立いたしました。
今後に向けての意見交換も盛り上がり、ありがとうございました。
NPO法人和の文化研究会セミナー 13:30~15:30
「日本人の脳と心」 ~制約の中にこそ自由がある~
講師:藤原道弘氏 (脳薬理学者、㈶未来健康科学研究所代表理事)
当日の参加者からの感想をいただきました。このセミナーのまとめとして掲載させていただきます。
「日本の文化について改めて考えるいい機会でした。
藤原先生の話、ネズミの脳から、人、日本人の脳へ、そして、日本の心と文化へと、脳の進化と文明史の壮大なパノラマを一気に通観する思いでした。
農耕民族であることや、島国であることは、自然を畏敬し、争いを好まない精神を涵養し、また、自然の音を大切にする日本語の特徴や脳の働きについても述べられていました。
さらに温帯モンスーンに属し、四季折々の変化が明瞭であるという自然風土の特徴を踏まえると、人は、自然の一部であり、そして、その心や情緒、文化は、その風土の産物だと思わざるを得ません。
大成したのは利休でしたが、茶の湯とその精神は、日本の自然と風土の中から、自ずから、生まれるべくして、生まれてきたという気もしてきました。
砂漠では、絶対に生まれない文化ですね。」
講師:田坂大蔵氏 (歴史学者、福岡市博物館顧問)
藤原氏の話を受けて、博多祇園山笠をベースに、博多(福岡)人の話をしていただきました。規制・古いしきたりに縛らず、新しい形に変えていく心を持っていることが特有であるとのこと。変化を受け入れる、変化を求めていく、逞しく前進的な姿を想像させます。しかしながら「飽きやすの好きやす」って言葉もぴったりの愛すべき博多人も!